介護職員自身も考える働き方改革

人材不足が続く介護業界では、少しでも長く定着して働けるよう働き方改革に取り組んでいる施設や事業所も増えている傾向にあります。
離職率20%となってしまった介護施設を運営しているある法人では、まずは職場環境の見直しをし、ひとりの介護職員が日勤と夜勤を掛け持ちする従来のシフト制を廃止。
夜勤専門を設け体力的な負担を軽減しています。
大規模な施設などでは、人間関係も大きなポイントとなるため、定期的に個人面談を行い、介護職の不満や不安を聞く機会を設けるなど、働き易い職場環境づくりに力を入れているようです。
退職で最も大きな原因となる給与面に関しては、1年に1回介護の技術や知識などの施設独自の試験を実施するキャリアアップ制度を導入。
この制度は合格すれば給与もアップするというシステムです。
施設や法人では、介護職員を継続して確保するために、さまざまな働き方改革を実施しており、これから介護職として活躍を目指している方も、従来に比べて働きやすくなったといえるでしょう。
また、施設や法人だけでなく自分自身の働き方改革も必要です。
職員として任された仕事だけを淡々と行なうのではなく、ベテランの先輩介護職員の仕事ぶりを見て技術を習得したり、勉強会や講習会などに積極的に参加することも大切なのです。
これらの積み重ねによって、自分自身の能力アップにも繋がるため、今まで以上に責任ある仕事を任されたり、万が一転職する際にも、自己アピールができるのでよりよい雇用条件の職場を見つけることができるでしょう。
やりがいのある介護の仕事を行うには、向上心を持つことが重要といえるのです。
また、このような動きから近年の介護の働き方は少しずつ変わりつつあります。
介護職として長く活躍したいのなら、「介護の働き方改革」にあった記事を参考に近年の働き方の変化についても把握しておきましょう。